眠りの質を大きく左右する「枕の正しい選び方」をご紹介します

なぜ枕は必要なのか?
理想的な枕とは?
枕選びのチェックポイント
    枕の物語 Number
  • vol.01 枕はいつから?
  • vol.02 日本の枕の歴史 1
  • vol.03 菖蒲の枕
  • vol.04 そば殻
  • vol.05 アジアの枕
  • vol.06 旅と枕
  • vol.07 ヨーロッパの枕
  • vol.08 日本の枕 2
  • vol.09 初夢と宝船
  • vol.10 アフリカの枕
  • vol.11 枕上でアイディアを得たJ・F・ケネディ
1. なぜ枕は必要なのか?

野原にごろんと横になったとき、たいていの人は自然に両手を組んで頭の下に持っていきます。なぜかといえば、単純にラクだからでしょう。

では、なぜラクなのでしょう?

ヒトがバランスよく二足歩行するためには、発達して重くなった脳を支えなければなりません。ヒトの脊柱は側面から見ると連続したS字状にカーブしています。体重を前後に分散し、活動に適合するために進化したのがこの形状というわけです。このS字カーブが、重い頭や体重を支えるのにもっとも無理のない、楽な姿勢を作ります。この姿勢は、筋肉の疲労が少なく、脊柱などにかかる負担もいちばん軽い状態と考えられます。

そこで、ヒトは寝ている間もこの自然な姿勢を保つために、S字型の基点となる頸部を無理なく支えることのできる枕を必要とするのです。

 
2. 理想的な枕とは?

人はさまざまな姿勢をとることができますが、身体に一番負担が少ない姿勢はリラックスをして立っているときと同じ状態です。このときの顔の角度は約5度。寝ているときにもこの状態を保てることが理想的です。
つまり、枕の役割は寝ているときに、敷きふとんと頭部・頸部のあいだにできるすき間を埋めることです。
このすき間は体型によって個人差がありますから、人によって適した枕が違うのです。


 
3. 枕選びのチェックポイント

 自分に合った枕を選ぶ時、次の3つをチェックしてみてください。

チェック 1 枕の高さ

大柄な人、小柄な人、太っている人、やせている人、首のカーブが深い人、浅い人など、体型によって適した枕の高さは異なります。リラックスした自然の姿勢が取れるよう、敷きふとんと頭部・頸部のあいだにできたすき間をきちんと埋めてくれる高さの枕が理想です。

チェック 2 枕の構造

中身がかたよらず、S字カーブの基点である頸部を無理なく支える構造であることが大切です。
また、寝ている間に20〜30回の寝返りをうちますから、仰向け横向きのどちらにも対応できなくてはなりません。
中身のかたよりが少ない構造で、首筋をやさしく支え、後頭部の丸みを自然に受けとめる工夫のされた形状の枕を選びましょう。
両サイドはやや高めで横向き寝にも対応し、無理なく寝返りがうてる枕が最適です。

チェック 3 枕の素材

枕の充填材として使用されている素材はいろいろありますが、どの素材にも一長一短があり、どれが一番よいというものではありません。かたさ、臭い、音などが自分の好みに合っていることが大切です。
使い慣れた感触の素材、あるいはそれに近い感触の素材の枕が、違和感なく使用することができます。