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くびの問題と、まくらの大切さ

東京女子医科大学附属八千代医療センター 名誉病院長・顧問  整形外科  伊藤 達雄(いとう たつお)先生

1)重要な役割をになっている頸椎

人間の指令塔である脳と、行動などを実行する手足をつなぐところが、くび(頸椎)です。からだの大黒柱であるせぼねのうち頸椎は特に重要な役割があり、多くの情報を得るためよく動く、そして、重い頭部(4〜5kg)を乗せて、おじぎ・振り返り・うなづきなど、多彩な動きを必要としており、胸椎・腰椎などを含めた全脊椎の中で最も運動の範囲・頻度が大きくなっています。さらに、頸椎の中には手足の感覚と運動をつかさどる中枢神経である脊髄や頭に行く血管も通っています。

2)不良な姿勢がひきおこす問題

このような役割を担う頸椎の構造は、7個の椎骨(せぼね)とその間をつなぐ椎間板(軟骨)、靭帯(すじ)、関節などにより連結されています。そして、頸椎全体としては軽い「そり返り」姿勢となっています。不良な姿勢を続けると、神経・血管・軟骨・靭帯などに負担が生じ、不快感、しびれ、いたみ、こりのような症状につながります。このうち椎間板は動きと荷重を常に負担しているため、年齢性の変化が生じやすく、50歳で約70%、70歳になると90%位の人に何らかの加齢性病変が見られてきます。それらは、くび・肩の「こり」「痛み」「不快感」などの訴えに関係します。ちなみに、厚労省の国民有訴者率調査(平成19年)では、「肩こり」は男性で2位(61/1000)、女性で1位(135/1000)と多くの人が悩んでいます。この肩こりの多くは頸椎の椎間板の病変が関与しています。

平成19年 有訴者率 男女全数
平成19年 有訴者率 男女全数

3)理想の枕はトータルコンタクト

快適な眠りは一日の疲れをいやし、明日の活力につながるものです。頸椎に障害のある人、くび・肩にこり・痛み・不快感を持つ人にとっては、枕が変わるだけでつらくなるとの訴えが多くあります。前記のような構造をもつ頸椎は、眠っている時も自然な姿勢を保つことが望ましいのです。しかし、頭の形や肩の厚みなど、人によりさまざまであり、ふつうの枕でその人にとって理想の形を保つことは難しいのです。また、寝ている間も寝返りをしたり、動きます。そこで、寝くずれせず、いつでも頸椎の良い姿勢を保つ「まくら」が求められます。上を 向いて寝ている時は後頭用のふくらみを受けるため、枕の中央部は凹み、頸部のそり返りに対して枕の下端は盛り上がっていると頭頸部をトータルに支えることができます。一方、横向きの姿勢では頭と頸部の差が少なくなり、枕の左右端が適度に盛り上がっていると肩との差を補うことができ、いつでも頸椎の自然な姿勢を保つことができます。これが、頭頸部の「トータルコンタクト」の理論です。

4)ロフテー枕の特徴

ロフテーの枕は、この「トータルコンタクト」理論に基づき開発・作製されています。枕の内部は5つのユニットにわかれており、仰向けでも横向きでも楽な姿勢を保つことができる構造になっています。また、睡眠にとって重要な、スムーズな寝返りにも対応しています。 好みの中身素材が選べ、5段階用意された高さから、身体に合うものを選べるようになっており、その素材によっては各々の部分の高さ調節が可能です。すなわち、個々の頭、頸部の形状に合わせて調整ができる枕となっています。

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